受託加工業 Webサイト制作 Webコンサルティング

新規事業にも関わらず、問い合わせや受注といった具体的な効果がすぐにあらわれた

サービス導入後の効果

COMPANY PROFILE

会社名
日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社
担当者名
新規事業推進グループ グループ長 坂口 裕志 様
事業内容
出版印刷および商業印刷などの製品、ならびにサービスの企画、開発、生産ならびに販売
サイトURL
https://connect.nissha.com/fabright/
導入サービス
Webサイト制作、Webコンサルティング

「新規事業にも関わらず、問い合わせや受注といった具体的な効果がすぐにあらわれ正直驚いた」と話すのは、紙媒体の印刷事業を軸に、卓越したカラーマネージメント技術を応用することで、さまざまな新事業を展開している日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社の坂口 裕志氏。

今回の取材では、Webサイト制作から公開後のサポートにいたるまで、同氏が大きな信頼を寄せるテクノポートの魅力や導入後の効果について伺った。

まずは御社の事業内容についてお聞かせいただけますか?

弊社は、NISSHA株式会社というグローバル企業のグループ会社で、主に出版印刷や商業印刷といった紙媒体の印刷事業を行っている会社です。

写真集やカタログ、絵本、美術書籍など、色に対する要求値の高い製品が弊社事業の多くを占めています。特に、自動車カタログなど、表現の品質がブランドイメージに直結する分野においては、弊社の強みである「色のコントロール技術」が大きなアドバンテージになっています。

今回、テクノポートさんにご依頼したのは、主力事業の紙媒体ではなく、色のコントロール技術をアパレル・インテリア向けの生地に応用した「Fabright(ファブライト)」という新規事業です。Fabrightは高精細なファブリック昇華転写印刷技術です。ファブリック昇華転写は転写紙に印刷したデザインをポリエステル生地に移す方法のことを言いますが、ポリエステル生地に写ったときに色が変わってしまうんですね。そのため、転写紙への印刷の色を少し調整してあげる必要があるんですが、その色の調整がすごく大変なんです。

弊社は印刷会社だからこそできる高度なカラーマネージメントによって色の調整を丁寧に行うことで、ポリエステルを中心とした布素材に新たな付加価値となるお客さまが求める「理想の色」をご提供しております。

サービス導入前の課題はなんだったのでしょうか?

Fabrightは新しく立ち上げたサービスということで、展示会への出展など、さまざまな手法を通じて販路を模索していました。認知がないところからのスタートだったため、どうやって事業を広げていくかという部分が1番の課題でしたが、コロナ禍の影響もあり、対面以外にもWebを使った集客に力を入れたいと思っていたんです。

しかし、Webからの集客といってもどんな方法があるのか、具体的な活用法はなにもわからない状態でした。また、そもそも本サービスにおいて、Web記事を活用した上位表示といった施策で効果が望めるのかどうかも未知数だったため、なにから取り組むべきか悩んでいました。

テクノポートのサービスを導入しようと思った決め手はなんだったのでしょうか?

大きなきっかけは、弊社の親会社であるNISSHA株式会社がテクノポートさんにWebサイト制作をご依頼していたことでした。

先ほども申し上げたように、新規事業ということで販路拡大を検討していたところ、グループ会社からテクノポートさんを紹介してもらった経緯です。弊社単独でご依頼するよりも、価格面で抑えられることもあり、まずは一度やってみようと思ったのが始まりでした。

また、こういったコンサルティングというのは、どんな方が担当になるかという点も非常に重要です。今回、担当していただいた永井さんが、製造業的なバックグラウンドに長けていることはもちろん、決して専門ではなかったアパレル・生地といった分野に対しても、積極的に下調べを行ってくれたことが非常に好印象でした。

立ち上げたばかりで、大きな売り上げが約束された事業ではありませんでしたが、そんななかでも本気で向き合うテクノポートさんの姿勢を目の当たりにして、ぜひご依頼したいと思ったんです。

サービス導入後の効果はいかがだったでしょうか?

Webサイト公開後、すぐにお問い合わせがあり、正直驚きました。実際に成約に結びついたことで、実績面でも非常に大きな効果を感じています。

それ以来、定期的にお問い合わせをいただいていますが、技術情報や生地の解説といった、各ページのアップデートを弊社なりに続けることで、確実に受注に繋がっているんです。

新規事業ということもあり、成果の面では不安も多く、手探りで取り組んでいましたが、今ではWeb集客は弊社にとって必須の営業ツールですね。

今後の展望についてお聞かせいただけますか?

Fabrightにおいては、Web経由で受注が獲得できるようになり、新規事業として大きな手応えを感じています。今後も継続するとともに、サービスとしての技術力や品質をさらに追求していきたいです。

また、写真の撮影設備や画像データ技術など、弊社には印刷会社として培ってきた、あらゆるリソースが存在します。今後は、こういったリソースを派生させた「VR」や「AR」といった新たなコンテンツにも力を入れていく予定です。異なるカテゴリに対してもWebマーケティングを導入することで、Fabright同様に実績を積み上げていきたいですね。

最後に、まだ構想段階ですが、Webサイトに新しいコンテンツが掲載された際、全社員に情報を通知するという取り組みを検討しています。自社の状況や考えを周知することで、会社としての足並みを揃え、より大きな目標に向かって進んでいきたいです。

インタビュー取材・記事執筆者:製造業・技術系ライター 森野 真